タイトル『sweet cold is so love』


・・・えぇ〜っと。

私は誰?ココはどこ?

なんか・・・現実を認めるコトが出来ません・・・・・!!


+++++


目が覚めると、そこは大きなベッドの上。

肌触りも寝心地も大きさも――私の部屋のベッドとは、何かが違う。

じゃあ、このベッドはどこのもの?誰のもの?

それをつきとめるための・・・1番簡単な方法が、そこにあった。

その方法とは、「自分のすぐ横を見る事」。

横を見れば・・・空白の一夜を過ごした相手が、私の頭の傍で眠っているのだから――。


――あれは、おとといのコト。

ずっと片想いしてた慶太先輩と付き合える事になって、めちゃくちゃ浮かれてて。

そんで・・・その翌日(つまり昨日)・・・・・慶太先輩が、風邪を引いて学校を休んじゃって。

なんだか心配になって、友達に冷やかされながらも、放課後急いで慶太先輩の家にお見舞いに行ったんだっけ。

――そう・・・それが、全ての始まりだったんだ――。


+++++


<ピンポ〜ン。>

「はぁーい!!どちらさまですか〜?」

出てきたのは、どうやら慶太先輩のお母さんらしい。

「あっ、あのっ!今日、慶太先輩が風邪引いたって聞いて・・・。それで、お見舞いに来ました者です!」

「・・・あらぁ。もしかして・・・慶太の彼女さんかしら〜?(笑)」

「え、えぇっ!!(///)・・う・・・えと・・・・い、一応・・・そうです(///)」

「まぁ〜、そうなの!?慶太も隅に置けないわねぇ♪こーんな可愛いコ捕まえちゃって!」

「・・・・・(/////)」

「あ、ごめんなさいね〜玄関で引きとめちゃって!どうぞ、上がってちょうだいvv」

「あっ、いいえ〜!えっと・・・じゃあ、お邪魔しまぁす。」

「慶太なら、部屋で寝てると思うから・・・行ってあげてね。きっと喜ぶと思うわよっvvv」

「・・・ハイ・・・(///)ありがとうございます!」

私・・・さっきから何回照れてんだろう??

そんな事を思いながら、慶太先輩のお母さんに言われた通り、慶太先輩の部屋へと向かった。


「・・・・あ・・・ココかな?」

<コンコン・・・・>

私は、小さくノックをした。

すると、中からノックと同じくらい小さな声が聞こえてきた。

「・・・・ん〜・・・・どーぞぉ〜・・・・・。」

「(キャ〜〜ッ慶太先輩の声だぁvvv・・・って・・・これじゃあ、片想いの時と変わんないっての。。)」

私は心の中で自分にツッコミを入れながら、そっとドアを開けて部屋へと入っていった。

「・・・失礼しまーす。先輩・・・・私です、 です・・・・。」

「・・・・・えっ・・・ ちゃん?!」

私が名前を述べると、慶太先輩は驚いてベッドから起き上がった。

ちゃん、何で家に・・・・ケホッ、ケホッ。。」

「あっ、ダメですよぅムリしちゃ!!慶太先輩、風邪引いたんですよね??寝て治さなきゃ☆」

「・・・・くすっ、サンキュ。 ちゃんは優しいなvv」

「そりゃあ大好きな慶太先輩のためですからvvv・・・って・・・・あぁぁぁあぁっっ(/////)」

しまった!!つい口走っちゃったよぉ〜〜こっぱずかしい言葉を〜〜っ!!!(汗)

言ってから後悔しまくりの私を見て、慶太先輩は・・・・・。

「・・・・・ははっ。 ちゃん見てると、なんか元気が出てくるよな・・・・☆(^^)」

「やっ、そんなぁ・・・元気なんてっ(///)でも、お役に立てたなら・・・嬉しいですvvv」

「・・・あー、なんか・・・汗出てきちゃった。ちょっと、上脱ぐね。」

「あ、はい!・・・・って・・・脱ぐぅ〜〜〜っ?!?!(/////)」

私が慌てるのも束の間――慶太先輩はベッドの上にあぐらをかいて座り、一気に服を脱いで上半身裸になった。

「・・・・・(/////)」

「ふぅ〜・・・スッキリした♪」

スッキリした♪じゃないですっ!!先輩っ!!こっちの心臓のコトも考えてくださいっ!!!(滝汗)

でも・・・先輩って、意外と体格いいのね・・・・・vvv(ドコ見てんだ)

私は慶太先輩のたくましいお姿(笑)に見とれながら、いつの間にか遠い世界へと頭が飛んでいっていた。

――そんな私の顔の前に、慶太先輩の手がヒラヒラと振りかざされる。

「おい、 ちゃん??何ボーッとしてんの〜?」

「(・・・ハッ!!)・・あ、い、いえっ!何でも・・・な・・・・・・」

言いなおそうと顔を上げた途端、私は思わず息を飲んだ。

だって・・・目の前には、さっき見たあの先輩の裸(上半身)がっ!!!

慶太先輩はベッドから降りて、私のすぐ傍にしゃがみ込んでいたのだった・・・。

「・・・・・(///)あ・・・・あぅぅ・・・・・(超照)」

ちゃ〜ん??どうした・・・・って、あぁ!!分かったーー!!」

「(ビクッ!)・・・え・・・分かった、って・・な、何が・・・・・」

「ひょっとして・・・男の体見んの、初めてなの?(笑)」

「(!!!!!)・・・〜〜〜〜(/////)」

私の顔が、一気に真っ赤になった。

「あはははっ、 ちゃん分っかりやす〜〜っ!!どーりで照れてるワケだよなぁ。」

「・・・うぅ・・・・だ、だってぇ〜・・・・・。。誰だって照れますよっ!(怒)」

う、うわっ。。私ってば・・・何怒ってんの?!(汗)

「あはは、そうだよなー!悪い悪い☆でも俺、意外とイイ体してるだろ?(笑)」

「(///)・・・は・・・ハイ・・・・・。」

私が照れながらそう答えると、慶太先輩は突然私に――倒れ込むようにして抱きついてきた。

「・・・なぁ・・・・ ちゃん。風邪って、どーすれば早く治ると思う・・・?」

苦しそうな慶太先輩の声に・・・私は、胸がキュンと切なくなった。

「先輩・・・・やっぱり、苦しいんですか?大丈夫・・・お薬飲んで寝てれば、すぐに治りますよ!だからっ・・・・・」

私がそこまで言いかけると、慶太先輩が急に・・・私の耳元に口をつけ、荒くなった吐息を混じらせながら囁いてきた。

「・・・・それよりも、1番早く治る方法があんの。知らねーの・・・?」

「・・・えっ?1番・・・って・・・・・・」

甘くて熱い囁きに胸をドキドキさせながら先輩に聞こうとすると、先輩は素早く私の体を少し離し、唇同士をくっつけてきた。

・・・え・・・・待って?

これって・・・・・キス・・・・・!?(///)

私の心臓は、破裂しそうなほどドキドキしていた。

大好きな人からの、激しく優しいキス――。

とろけてしまいそうなくらいの気持ち良さに浸っていた・・・・・その時。

今度は、口の中に慶太先輩の舌が入ってきた・・・!!

「・・・・っ!?んっ・・・・んんーっ、んぁっ・・・ぁ・・・・・!」

私が抑え切れない喘ぎ声を必死に漏らしていると、慶太先輩が突然唇を離した。

「・・・ ちゃん、スゲー色っぽい声出すんだね・・・・。でも、あんま大きな声出しちゃダメだぜ?
おふくろが入ってきちゃうからな・・・・・!」

そう言うと、慶太先輩は小悪魔のような笑みを浮かべ――また唇を深く重ねた。

えっ・・・まだ続けるの――!?

キスさえも初めてな私にとって、突然の先輩の行動に・・・私は、覚悟を決めざるを得なかった。

――先輩・・・私と寝るつもりなんだ・・・・・!!――

慶太先輩の強引な態度と、明日が休日な事で、私にはすぐそれが分かった。

でも・・・・大丈夫。

大好きな先輩のためなら、私は何だってするつもり・・・・・。


ディープキスをしたまま私がそっと瞳を閉じると、慶太先輩の手が徐々に――私の首筋へと伸びていった。

やばい・・・とうとう来た!!

あ〜〜っでもどうしよう!?

私、まだ胸ちっちゃいと思うよ?!それを先輩に見られちゃうなんて〜〜っ!!せめてあと1ヶ月・・・・(←何を気にしてんだか)

そうやって、私が体を少しだけ震わせながら次の行動を待っていると・・・案の定、先輩は私の上着を片手で器用に脱がし始めた。

上から下へ・・・・ゆっくり床へと落とすように、スルスルと制服が剥がされていく。

服が肌を滑り落ちる瞬間の、あのゾクゾク感は忘れられない。

顔だけでなく、体中も熱くて熱くて――今にも火が出そうなくらいだった。

体の震えが止まらず、更にギュッと目を瞑っていると・・・今度は脱がし終わった制服を除けて、先輩が私の胸を静かに揉んできた。

あぁっ・・・・初めて触らせちゃった・・・!男の人に・・・・・(///)

慶太先輩は、どうやら揉むのが上手らしい・・・。

突起を摘まれたりするだけで、何だか秘部がムズムズしてくるのが感じられた。

――そして、またお得意の熱い囁き。

「・・・・ ちゃんって・・・俺より年下なのに、結構胸大きいんだ。スゲー感じる・・・・」

言葉の魔術にかかったように、慶太先輩の吐息が耳にかかっただけで・・・体がピクンッと反応した。

今までにないくらい――すごく、すごく、ドキドキする。

イケナイコトをしているのに・・・・・もっともっと、慶太先輩に弄ばれたい・・・・・。

私はいつの間にか、まんまと慶太先輩の快楽の落とし穴へとハマっていってしまった――。


・・・・・と、ココまでが頭の中での回想。

見てお分かりの通り、私は慶太先輩とヤってしまったんだ・・・・・。

しかも、初体験で・・・・・(///)

でも、こうやって思い出してみると・・・なんか他人事みたいに思えてくる。

数日前までは、遠くから見つめるだけであんなにドキドキしてたくせに・・・

私、抱かれたんだよ?

ファンをいっぱい持ってる、あの慶太先輩に抱かれたんだよっ?!

そう考えると、私は何だかとてつもない優越感に浸っていった。

――そして――

隣で気持ち良さそうに眠っている慶太先輩を、起こしに入る。

「・・・せんぱぁい・・・もう朝ですよ〜?起きて・・・・・。」

「・・・・ん・・・・・」

先輩は、まだ眠りの世界から戻ってきていないらしい・・・。

その時、私は慶太先輩の寝顔を見てフッと思いたち、自分のおでこを先輩のおでこにくっつけた。

「・・・あっ。やっぱり、熱下がってるみたい・・・・!」

安心して、私がおでこを離そうとすると、その唇に何かやわらかいものが当たった。

・・・慶太先輩の・・・唇だ!!

先輩は少ししてから唇を離すと、意地悪そうに笑って私をもう1度自分の腕枕に寝かせた。

「・・・なっ?1番早く風邪が治る方法、効いただろ?」

「・・・・(///)そ・・・うですね・・・・。でも、治ってよかったですっ♪本当に・・・・」

「心配してくれてサンキュ☆・・・あと、可愛かったよ・・・v」

「えっ?な、何が・・・・」

「んー・・・感じてる時とか、イク時?!(笑)」

「きゃーっわーっ!!!(/////)せっ、先輩!!恥ずかしいから・・・言わないで〜〜っ」

「ははは♪」


――こうして、慶太先輩の風邪を治すことから始まった(?)お騒がせな一夜は、幕を閉じたのでした・・・・・。


<fin.>


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