タイトル『イタズラなキミ』

ちゃん ちゃん」
「んっ?てか何でちゃん付け?」
「いーからおいで♪」
「えっ・・・・」

な〜んか嫌な予感はしてたの。
が何か企んでる時って・・・すぐ分かるし。(汗)

「・・・ちょっとー、何であからさまに距離置いてるんすか?傷つくなぁ〜。。」
「距離っていうか・・・何か企んでるでしょ!」
「何も企んでねーって。何疑ってんの?」
「嘘つくなっ!何するつもりさ?!」
「何って・・・・キスだけど。」
「ほーらね、やっぱり」
「何がやっぱりなんだよ!」
キスすると絶対キス以上いっちゃうんだもん!」
「え、嫌?」
「嫌」
「えぇ〜・・・。 くん、傷つき度90%」
「バカな事言ってないで、早く帰ろーよ」

そう言って、もうすぐ日が暮れそうな校門前から の手を引く。

「てゆーかさ、大体こんなとこでキスせがむって方がおかしくない?」
「おかしくねーじゃん。普通じゃない?」
「わかんないけど〜・・・あっ、でもココならキス以上はいかないよね?!外だし!」
「さぁな〜。誰もいないし?中庭目の前だし?」
「・・・・・(汗)」

ヤバイ。ますます の目が・・・・(汗)

「わーかったよ、じゃあ今日はキスだけで勘弁するから」
「ほんとに?」
「うん」
「良かったぁ〜!!ならいいよ」
「(ニヤ)」

の笑顔の裏に隠された企みも知らずに、私は静かに唇を重ねた。

「・・・・ん・・・・。 、そろそろ帰・・・・」

望み通りキスしてあげた次の瞬間、 の唇は私の首筋へと移動した。

「っ!! 、何してんの?!」
「見りゃ分かるでしょ」
「イヤイヤイヤ・・・・そーでなくてっ!!///」
「これもキスだよ?」
「違うっ・・・・私が首筋弱いの知ってて・・・・ぁあぁっ」


まんまとハメられてしまった。

空がとっぷり真っ暗になるまで、私たちは中庭で戯れた。


「・・・・あ〜ぁ、もう真っ暗。 サイテー」
「はっ!?俺のせい!?」
「当たり前じゃん!!キスだけでやめるって言ったくせにー(怒)」
「んな事言って、じゃあ何で途中で抵抗しなかったの?」
「・・・・・///」
「ほーらな、 もやりたかったんじゃん。分かってたよ〜 の気持ち♪」
「そ、そんな事思ってませんっ!!」
「隠さなくてもいーって」
「隠してないぃっ///」
「ほらほら、帰るぞ。手出して」
「・・・・・ん」

私が手を差し出すと、 は何も言わずに私の手を握って歩き出した。

いつもは、私の気持ちなんてほとんど無視(爆)で、困ったヤツだけど。


ほんとは優しくて、 だから大好きなんです。 の事が。



<fin.>


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